朝日酒造

日本酒久保田の蔵元です


もう20年近く前でしょうか

蔵元見学に行きました

地酒の蔵元とは山奥にひっそりとあり

木の酒樽をはっぴ着た蔵人が棒でまぜている・・

というイメージですが

ここは近代的な工場でした

そんな様子を見たからか同じグループでまわっていた見学者

たちから朝日酒造の担当者に

「昔より味が落ちたのはどうしてか?」

「工場化した事が原因では?」

と厳しい質問が多数飛んでいたのが印象的でした

これに対して担当者は

「工場化したからといって味が落ちるという事は決してありません」

「手作業でやっていたときはその年によってワインのように出来不出来があって、

良くできた時は思わぬ傑作ができることもあります」

「今はその傑作年のデータ(温度、湿度など)を機械制御で再現します」

「そのためその年ごとのブレはなく

むしろ安定しておいしいお酒が出来るようになってます」

「もちろん重要な工程はいまも人の手と目でおこないます」

※昔のことなのでだいたいこんな感じの事を言っていたと思いますが

 一語一句は正確ではありません

当時20歳そこそこの私は「昔の味」というものは良く知りませんでした。

お酒そのものを飲み始めたばかりで、日本酒と言えば「黄桜」「大関」

ぐらいしか飲んだ事がなく

合宿免許で新潟の自動車学校に行っていた時

教官が晩酌で飲んでいた久保田百寿をおすそ分けしてもらったのが

衝撃的においしかったのでした。

その後、東京、横浜で飲もうとしてもなかなか手に入らず、

たまに見つけると法外な価格だったり「おひとり様1杯限り」と注釈をつけられたり

首都圏ではプレミアつきの地酒とあとで知ります。

あれから20年。44歳になった私ですが

久保田が「昔の味」より落ちたのかどうかの真意はいまだわかりません

20歳の私のように他においしいお酒を飲んだ経験が少なければ

(昔のほうが)おいしくも感じるでしょうし、

昔はそれだけライバルが少なかったからおいしく感じたのかもしれません。

実際の味は変わっていなくても

はたまた、何か第三の力みたいなものがあって温度、湿度などの数値だけでは計りしれない

物が味に作用して・・昔ながらの手作業から工場化で失った何かがあるのか・・

いずれにせよ同じ味を保つという事は困難なことだなあと

私も料理人のはしくれとして

怖くもあり

身を引き締しめなければと思います


焼き鳥 侍Ownd

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